シエスタ(Siesta)とは、英語でもそのまま通じるスペイン語で昼寝の事です。
これは、スペイン語圏を中心に生活習慣として社会的に認められている
長時間の昼休憩(14:00から17:00前後)とも重なります。
仕事を持つ人や習慣のある人は昼寝をしますが、話によると多くの人は、
テレビを見たりして家でくつろいでいます。
さて、スペインの南部のアンダルシアでは、北部と違って特に夏の気温が
非常に高く、年に何度かは50度を記録する所もあります。
こうなれば、ラジオやテレビのニュースが放って置きません。
日本の30度を越す湿気の多い蒸し暑い夏に比べると、スペイン内陸の
からっとした30度超えは、日本人はまだまだ耐えられますが、さすがに
路上の気温掲示板が40度越えの表示を見ると落ち込んでしまいます。
さて、アンダルシアのフライパンと呼ばれるほど、コルドバやセビージャの
暑さは、日差しが強く非常に耐え難いです。
いかにも、自分がフライパンの目玉焼きにでもなったような感じ。
このため、シエスタという習慣が昔から続いていて、生活の一部で上手に
生かされてきました。
そして、窓やバルコニーには日除けのブラインドがあり、太陽が南中に
来る前後の時間帯には、太陽光が部屋に入らないように完全遮断します。
この遮断をするのとしないのでは、室内の気温に大きな差がでます。
このシエスタの影響から、ほとんどのお店は営業時間が午前と午後に
分けて営業されます。
四季によっても少し異なり、大よそ午前は9時半から午後2時、午後は
5時半又は6時?8時又は9時迄が一般的です。
ここで、お店の営業時間帯に遠距離の移動を試みて到着した頃には
もうお店は閉まっていたという事もよくあります。
但し、大きなデパート、飲食店や郵便局は別で、彼らにはシエスタの
時間帯はありません。
買い忘れや即時をする時に、これがせめてもの救いです。
日本のコンビの類は、スペインでは数社が運営している店が点在して
いるだけで、これもスペイン人はあまり利用しません。