どの国に行っても、色の表現は大事でその国の文化や背景が見えます。
そして、色は物の特徴を説明したり、指で物をさす場合にも非常に便利!
スペイン語を習い始めると、黒、白、赤、緑、青、黄色の初級単語は、
自然と耳に残りますが、他の色の表現は自分で探す必要があります。
しかし、ちょっとした色相、色彩、色調が違っただけで色の表現が変わります。
スペインの色に関しての日本の記事は、なかなか探してもないです。
実は、スペインの大きな本屋さんにも探しにいきましたが、良い本は
見つからず、あえて言うなら画材やペンキのお店を見てあるくと非常に
面白いです。
日本で、「青っぽい色がほしいんですけれど...。」と言ってみても
スペインでは「では、どんな感じの青のこと?」って、思わず聞かれます。
明るい感じか、の暗い感じか...。
こんなやりとりは、日本に限らず世界どこでも日常茶飯事です。
さて、上記の画像はスペインのあるお店で掲載している色見本です。
実際の色と違う場合もありますが、商品の染色具合やコンピューターの
表示の限界によって感じが変わりますので、この点は注意して下さい。
さて、スペイン人は性格上からはっきりとした色と肌の露出が大好き。
女性はおへそや少しお腹が出ていても、何故かあまり気にしません。
私が感じたスペインファッションから受ける色は、オレンジと黄緑です。
とにかく、この色を良く見かけます。
しかし、一方日本人は目立たない地味な色や淡いパステル調の色を
非常に好みます。
日本の社会背景の影響を受けた、個性的な強調を控えてのことです。
さて、これ以下は画像をベースにして、スペイン語と日本語の色を
関連付けたものです。
● 001:Blanco(ブランコ:白)
● 002:Rojo(ロホ:赤)
● 003:Rosa(ロサ:ローズピンク、薄い桃色)
● 004:Turquesa(トゥルケサ:ターコイズブルー)
● 005:Fusia(フシア:濃い桃色)
● 006:Amarillo(アマリジョ:黄色)
● 007:Verde(ヴェルデ:緑)
● 008:Naranja(ナランハ:オレンジ色)
● 009:Azul(アスール:青)
● 010:Negro(ネグロ:黒)
● 011:Limon(リモン:レモン色)
● 012:Morodo(モラード:紫)
● 013:Lila(リラ:薄紫※花の名前から)
● 014:Caqui(カーキ:カーキー色)
● 015:Salmon(サルモン:サーモンピンク)
● 016:Marfil(マルフィール:象牙色:バニラ:オフホワイト)
● 017:Burdeos(ブルデーオ:赤ワイン色)
● 018:Marron(マロン:茶色)
● 019:Coral(コラール:珊瑚(サンゴ)色)
● 020:Agua(アグア:パステル調の緑)
● 022:Botella(ボテージャ:深緑色)
● 023:Pistacho(ピスタッチオ:黄緑)
● 024:Marino(マリーノ:紺色※正式にはAzul Marinoと言えば抜群)
● 025:Marina(マリーナ:青緑)
● 025:Mostaza(モスタッサ:マスタード色)
● 026:Celeste(セレーステ:空色)
● 029:Ducado(ドゥカド:公爵色)
● 032:Manzana solo esmalte(マンサーナ ソロ エスマルテ:青りんご色※この表現は稀)
● 042:Grosella(グロセージャ:ラズベリー色)
● 046:Teja(テハ:れんが色)
● 058:Yema(ジェマ:黄身色)
● 101:Concha(コンチャ:べっ甲柄色※Conchaの言葉は、貝を意味する)
日本の黄緑は、スペイン語ではAmarillo verdeではありません。
一般的に、黄緑をさす色は緑系が強いレモン色、緑系が強いピスタッチオ色に
分かれます。
ピスタッチオは、日本でも御なじみのナッツ類のことです。
色を見ると非常と食生活や風景そして文化が見えてきます。
また、相手に理解してもらえるための言葉を使いこなすのは少し難しいです。
理由は、日本語訳からではなく外国の生活から言葉を学習していくからです。