カンテ(歌)とギター、踊りの場合は、初めにギターが入り、そのあと歌い手が導入の歌を
歌い、ここで踊り手が登場します。この場合は踊り手がリズムの速さや曲の長さなど、
主導権を握り、指揮者の役割を果たします。
フラメンコのリズムには決まりがあるため、止まりたい時、速度を速めたい時は、その決まりの
範囲内で皆でセッションします。
曲の中には、歌い手がその喉をアピールする部分があり、踊り手はそれを聞きながら曲に
入り込んでいきます。
そして、曲の中盤に踊り手のテクニックを披露する部分があり、そこではサパティアード(足音)も
強く、軽快に踊り、観客は手拍子をして 踊り手を盛り立てます。
このとき、ギターがその足音に合わせて奏でられたりと、個性を発揮しながらまるで一つの
絵を仕上げるように、一つの曲に仕上げていきます。