スペイン語は、イベリア半島を支配していたローマ帝国が使っていたラテン語をもとに
アラビア語等の影響を受けながら発達した言語です。
8世紀頃に北アフリカからイスラム教徒が半島に侵入し、その後キリスト教徒によるレコンキスタ
(国土回復戦争)が起こった時期に時期にラテン語の方言がロマンス語に変化しました。
このロマンス語が後に、ポルトガル語、スペイン語、フランス語、イタリア語、ルーマニア語に
分かれていきました。
イベリア半島ではアフリカ大陸北部のアラビア語の影響も受けつつイベリア系ロマンス語が
発達し、カスティーリャ、レオン などで使用されていました。
やがてレコンキスタによって最大の国となったカスティーリャ王国が13世紀頃に言語統一を
はかり、スペイン語が形成されました。
現在、私達が知っている公的なスペイン語は、スペインではカスティジャーノと呼んでいます。