スペイン西北部カスティーリャ・イ・レオン州には五つの原産地呼称認定地区があります。
原産地呼称認定地区は州北部の県にまたがって存在しています。
その内陸部のカスティーリャ・イ・レオン州が誇る赤ワインは、ドゥエロ川流域で
生産されていて、ワインとしてのリベラ・デル・ドゥエロの存在感はこれまでも
ひときわ際立っています。
しかし、1990年代に入り、カスティーリャ・イ・レオン州のほかの4D0でもボデガ
(ワイナリー)への設備投資が急ピッチで進展し、一見、とってつけたような風情も
よく見ると未来志向であることがわかります。
このスペインワイン産地の風景は、畑や葡萄も含めた「伝統的遺産」の価値を
再評価し、資本投下によりみごとに整備された醸造設備とを融合しながら、21世紀の
スペインのワイン造りを志向する自信に溢れています。
また、州内には13のスペインワイン生産地がありますが、ビエルソ、シガレス、
リベラ・デ・ドゥエロ、ルエダ、トロの5つが原産地呼称地に指定されるなど、高品質
ワインの生産地域となっています。