カスティーリャ・レオンの中では唯一白ワインだけのスペインワインの生産地、ルエダDO。
穀類の一大産地では、伝統的にパロミノ種を用い、酒精強化されたシェリーのようなワインが
中心でした。
この地に白ワイン革命をもたらしたのは、リオハの著名な生産者であるマルケス・デ・リスカル。
同社の醸造顧問であったボルドーのエミール・ペイノー教授に優良な白ワイン産地探しを依頼し、
ペイノー教授が目をつけたのがルエダのベルデホ種のワイン。
その後1972年にマルケス・デ・リスカルは白専門のスペインワイナリーをこの地に築き、醸造設備の
刷新、クリオ・マセレーション等の醸造方法の近代化を導入しました。
地元のスペインワイナリーもこうした流れに追随することとなり、1980年DOに認定されました。
以後、スペインワインの産地ルエダのブドウ畑は急速に増え、パロミノは次々とベルデホやフラン
スから導入したソーヴィニヨン・ブラン種に改植されスペインワインとして人気が高まっています。